「前屈」「後屈」から見えるもの
コンディショニングコーチの石原幸洋です!
今週火曜・木曜の「ガッシュ体操クラブ」では、
『体力診断テスト』を開催いたしました!
全部で7種目。
私がパーソナルトレーニングやスポーツチームのコンディショニングチェックでよく使っているもの、
ロコモティブシンドロームの「ロコモ度テスト」から取り入れたもの、
「フレイルチェック」から、サルコペニアの危険度を判断するもの、
など、私の中で測定種目を厳選してみました!
今回の体力診断テスト、
これらの種目を数値化して、今の体力水準を把握することも大事ですが...
その測定の様子を観察して、健康維持のために、具体的に何から始めたらいいのか?
を見極める、という、私の“目”も測定結果に取り入れています。
どういうことかといいますと...
例えば前屈。
①立位体前屈テスト
足をそろえて立ちます。
膝を伸ばしたまま前屈し、指から床までの距離を見ます。
3点:手のひらが地面に着く
2点:指全体がべったり着く
1点:指先が地面に着く
0点:指先が地面に届かない
という測定項目ですが、
主に柔軟性のチェックを行っています。
特に考えられているのは、足の裏面(ハムストリングスなど)の柔軟性です。
しかし、この前屈の動き方を観察すると、もっと色んなことが見えてくるんです。
例えば...
・ハムストリングスと膝裏の筋肉がかなり硬くて、腰に負担がかかりやすそう...
・この方は腰部の筋肉の緊張が強くて、負担がかかっている...
・股関節の動きはすごく柔らかいけど、脊柱の可動性が落ちている...
・右の肩甲骨の可動性が落ちてきているな...
・左右の柔軟性の幅が大きく、左の腰に負担がかかりやすい...
など。
数値として現れない要素もたくさん観察することができます。
また、
②立位後屈テスト
壁に向かって、壁から2mほど離れ、肩幅に足を広げて立ちます。
手は身体の横に垂らしたまま、後ろに反ります。
3点:地面が視界に見えている
2点:向こうの壁が見える
1点:天井が見えている
0点:まだ壁が見えている(腰が反れない)
こちらも、「後屈」の柔軟性を数値化できるようにしたものですが、
・背中が硬くなっていて、腰しか反れていないから、腰の負担が大きい...
・背中がほとんど反れていないけど、柔軟性の問題よりも腹筋の弱さが原因かも...
・股関節の前についている筋肉(腸腰筋や大腿四頭筋)が弱くなっていて、踏ん張れていないのか...
・右に捻りながら反っているので、左の腰に違和感があるのか、右の腹筋がより弱化しているのか...
・足の踏ん張り方が特徴的だから、膝などのケガのリスクも抱えているかも...
などなど。
この2つのチェックだけでも、実はいろいろなことが見えてくるんです。
しかしこれ、ご自身でチェックしてみるだけでは、分からないことの方が多いと思います。
体操クラブでこれらのテストを行ったのは、
「体力の現状を知っていただく」だけではなく、
「そこから見える身体の現状を知っていただき、何をしたらいいのかを明確にする」
ことも重要なテーマなのです。
パーソナルトレーニングでこれらのチェックを毎回行っているのも、
「より正確に身体の状態を把握し」、
「より最善な改善策を実施していく」ためです。
それがストレッチだったり、身体のある部分のトレーニングだったり、大きく身体を動かすことだったりするわけです。
ということで、定期的にこれらを誰かに見てもらうことで、未来に起こりうる危険因子を早期に発見できて、より健康に安心して生活できるようになるはずです!
ご興味がある方、ぜひご一報ください!!
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